走る続ける一人の少年。どこに向かっているのか?何を求めているのか? 自分でもわからない。いや、彼は逃れようとしているだけだ。 何から? 誰から? 疾走する現代の中で、尻尾におびえて走り回る子犬のように、ただ傷つき走る。 疲れ果て大地に倒れこんだ時、彼は悟った。 「はじめから誰も追ってなどいなかった」と。 少年は歩き始める。ゆっくり、大きく深呼吸して。 その目に、一人の少女が映る。天空を舞う天使のようだ。 少年は、少女から一輪の花をもらう。目には見えないが、確かに美しい一輪の花。 その時彼は内なる輝きを発見し、自分自身に戻ってくる。 少年の自我の目覚めと、魂の再生を描いた音楽映像詩。 出演 乗倉奈津美 森北将成 脚本:平山 聡 撮影:安楽敦史 照明:須崎義智 助監督:縣 大悟 MA:大島誠司 録音:アーバンライフスタジオ 協力:三代真史ジャズ舞踊団、舞夢プロダクション、キュー 制作:平山映像事務所